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新規レビュー 2019.05.10
レビュー更新 2019.09.02
01.ストーリー
02.おかずに使えるか
03.イラスト/グラフィック
04.ボリューム
05.コストパフォーマンス
pixiv等での色仕掛けシチュエーションでは何気に有名なガルタイト鉱業、初の有料作品。
見ての通り画力はpixivと見比べればかなり上達しているものの、まだまだの域を出ない。
しかし色仕掛け描写としては流石の一言、ざっくり言えば少年ヒーローの下に解雇されデリヘルに身を落としたと嘘をついた女幹部が訪れ、そのエロエロボディの色仕掛けで任務を忘れさせてしまうというもの。
少年ヒーローの焦燥感、正義感、性欲との板挟みは上手く表現できているし、女幹部の同情させつつ自分の体を意識させ、口車と色気で正義を忘れさせてしまう描写も描きなれているだけあって上手い。
しかしとにかく有料作品、それも1200円のCG集として考えるとやはり難しい。
まずこの少年ヒーロー色仕掛け物というジャンルでのライバルは意外とそう多くないのだが、1200円のCG集として見た場合の欠点が目立つ。
まず本人の無料作品と比較した場合、画力は高くなっているし、作風は安定して高いクオリティだし、ボリュームもこれまでとは比較にならないものなのは間違いない。
しかしこの価格帯の他作品と比較してしまうと、「基本CG20枚」「イラストのクオリティ」「色仕掛け成功=ENDという作風」これらがかなり気になってしまう。
一応基本CG20枚とはいえ、大量のセリフ差分と含めてそこそこのボリュームは有るのだが、この価格帯だともっと大量に差分がある作品も珍しくないし、なまじっか無料作品で発表してきただけにもっと凄いボリュームを期待してしまっていた。
イラストのクオリティも初の有料作品なだけあって、女幹部にはむっちり感を持たせつつ美人に描くため相当に気合いを入れたのは伝わってくるのだが、少年ヒーローの画像にそこまで気合いを入れられなかったのか、女幹部に比べると適当に見えてしまう。
実際はpixivを見ても少年ヒーローの作画も、これまでよりレベルアップしているのだがやはりこの価格帯だとボリュームとあわせて割高感は多少ある。
最大の問題は「色仕掛け成功=END」という氏の作風である。
具体的に言うと、「○○してくれたらもっと凄いことしちゃう」→「ふぁあい」→「終わり」で、この後あったはずの「もっと凄いこと」が描かれないのだ。
そこに至るまでの色仕掛けは間違いなく高水準でエロいし、素晴らしいのだが、この価格帯の有料作品で本番無しは正直期待外れ。
実際氏の初の有料作品ということもあって、この「凄い事」に当たる部分も描かれるのではないかと期待していた自分は、まんまと色仕掛けに引っかかった感すらある。
主人公が射精させられてしまうところは描かれているので、従来の氏の作品に比べたら結構踏み込んだ描写はされているのだが、出動要請を無視させるところまでは描いておきながら、無視している間どれだけ肉欲に溺れていたのかは想像にお任せという、氏の作風からすればいつもの事ではあるのだが、これに関してはつくづく残念。
まぁ初の有料作品ということを考えれば、それらの点も致し方ないことかもしれないが、なまじっか期待値が高かっただけに残念に思う点が多い。
画力はすぐには上達しないだろうが、作風やボリュームを変えてくれば間違いなく次回作は化けるかもしれないが、今作に関してはとにかく「惜しい」作品と言わざるを得ない。
とはいえ色仕掛け作品としてはpixivのガルタイト鉱業氏の作品と比べた場合、流石有料作品と言えるだけのクオリティは持たせている。
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