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新規レビュー 2019.06.09
レビュー更新 2019.06.09
01.ストーリー
02.おかずに使えるか
03.イラスト/グラフィック
04.ボリューム
05.コストパフォーマンス
06.システム/UI
07.面白さ/楽しさ
まずとにかく圧倒的なのはそのボリューム。
CG、テキスト、ゲーム性あらゆる部分において当時どころか現在の水準でもこのレベルの作品はそう多くない。
100を超えるキャラクター、イベント、多彩なルート、エロとストーリーが密着したエロゲーだからこそ映えるストーリー展開、コンシューマーの大作戦略級SLGに比べて簡略化された内政・戦闘でありながら奥が深く、劣らぬ時間を奪っていく。
古い作品という事もあり、画面解像度は低いし、キャラが多すぎてボイスが無い等、多少の欠点はあるものの全体的にはそれらを帳消しにするだけの完成度。
ストーリーは要するにアメリカモドキの女尊男卑国家に敗戦した日本モドキ国家の一都市オオサカを舞台にした、日本でも一時期見受けられた終戦直後の混乱期を題材にしたものだが、リアル過ぎず、ファンタジー過ぎぬように腐心しながら、アリスソフトらしい何でもありな世界で綺麗事だけでは生きられない世界を描いている。
キャラクターもこれだけ多数登場させておきながら(イベント量に差異はあるものの)非常に個性豊かで、どんなプレイヤーにも男女問わず一人はお気に入りのキャラができるだろう。
エロに関してもかなりしっかりと描写されていて量も多いのだが、先述したように綺麗事だけでは生きられない世界という事もあり、女性を娼婦に調教したり情報を聞き出すために拷問したりといった部分でハードなCGが有り、こちらは人を選ぶだろう。
ただし全体的には娼婦となった女性や主人公相手のエロCGが多く、エロ自体のレベルも高くはある。
ゲーム部分は後のシリーズがやや複雑化していったのに比べ、第1作のこれはマニュアルを読まなくても何となく理解できる程度にシンプル。
しかしターン制限やルートの都合などで難しい方向に行きかねない部分は有り、ルートもかなり多いのだがその割にセーブファイルの数も少なく、適宜セーブするにしても、かゆいところに手が届かない感はある。
しかしそれらを考慮しても間違いなく「遊べるエロゲー」の傑作という評価は揺るがないだろう。おススメ。
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