発売が20年前の旧作という点を考えると評価に迷う

どうも現行倫理規定に引っかかるようだが、正式タイトルは「DAWN*SLAVE ～期せず擒とされた姫の處と心と拠～」。
お姫様にかなわぬ思いを胸に秘めた男が、姫の結婚が決まったことから自棄を起こして、お姫様をかどわかし硬軟善悪問わない手段でお姫様を自分のものにしようとするSLG。
古すぎて攻略ページなどが見当たらず、難易度設定こそあるのだが条件分岐が分かりにくく、まだコンプはできていないが、中々歯応えがある。
お姫様に俺を愛していると無理やり言わせるために拷問したり、愛よりも体を求めたり、攫っておきながらお姫様にやさしくしてあげて愛を育んだり、プレイスタイルは様々だが、コマンドやステータスがなかなか豊富で、その割にスケジュール管理でゲームは手軽に進める事ができる。
お姫様に対する黒く熱い情念の強い主人公や、フェティッシュを感じさせるデザインやお姫様のキャラクターはなかなか魅力的なのだが、流石に古すぎて画面解像度は低いし、システムも不便さが目立ち、現代ゲームに慣れていると困惑する部分が多い。
しかし高貴なお姫様をさらって調教するゲームというのは現代でも珍しい題材だし、奇をてらうよりしっかり素材を料理できていて、ゲームとしてもなかなか楽しめるし、発売当時はフルプライスとして恥じない内容だったのだろうというのは想像できる。
問題は全体的に漂う古さと攻略難易度、分岐条件が分かればステータスの変動は割と分かりやすい部分もあるのでどうにかなるかもしれないが、難易度設定を下げても分岐条件がわかるわけではないのでかなり試行錯誤する必要がある。