ヒロイン攻略が目的の学園モノのエロゲーシミュレーション。
……の体をとった狙っていた女が他のクラスメイトや教師その他にヤラれまくる姿を見るNTRシミュレーションである。
同サークルの前作と大体のシステムは同じであるが、設定がやや独特。
平たく言えば、ヒロイン攻略ができない場合はタイムループしてやり直すことができるのだが、主人公のパラメータとヒロインの性体験だけはリセットされずに巻き戻るという新機軸なシミュレーションゲームである。
ゲームの進行は勉強して学校のテスト科目でいい点数を取ってヒロインの好感度を上げていくことだが、普通に進めるだけではだいたい恋人になるまでに他の男に盗られてしまう。なので、他の男とヤッている姿を覗き見しながら周回し、最終的に恋人になってエンディングを迎えるのが基本的な流れとなる。
間男にもステータスというかチンポの形・デカさ・性癖などがあり、それらがヒロインを染め上げる様を見るのはNTR趣味としては中々のものであると言える。間男との関係性をヒロインがステータス画面で説明してくるオマケ付けであり、作者の才能と性癖の集大成とも言えるだろう。
最大の見所は間男との性生活の覗き見にある。
学校MAPのどこかでひっそりとヤッているところを覗き見みたり、夜パートでヒロインの部屋に向かって間男との常時を覗き見たりとその手のイベントには事欠かない。しかも今回はシルエットムービーではなく純粋なエロムービーである(カーテン越しのシルエットも存在する)
また、ヒロインにもパラメータが存在し、間男に調教されると間男の持つ性癖がヒロインに刻まれる。浮気であったり露出であったりと様々なパラメータが存在し、それによっては徘徊プレイや恋人になっているにも関わらず浮気をされたりもする。
ここまで徹底されると普通に作者に恐怖を抱くが、それは畏怖と思っておこう。いわゆる『ホンモノ』というヤツである。パンピーである俺らにはどうあっても理解できず、だからこそそれが生み出すものに俺らは惹かれるのだ。
基本CGはまあまああり、差分を含めた単純な回想数は100を超える。しかもエロアニメの回想も可能である。
とは言え、差分がかなり多いためコスパが良好かどうかは少々疑問ではある。
難点は過去作と同じくCG単体の魅力だろうか。結構辛口に言ってしまえば乳のデカさでごまかしてる感は否めない。
また、上述したが本作はいわゆる周回モノであり、ある程度の数をこなすと面倒に感じても来る。何せ、間男の性癖で開放されるプレイが結構ある上、狙った間男を仕向けて性癖コンプも補助アイテムがあるとは言え結構手間である。故にコンプにはかなり時間がかかる。
エロアニメも前作のようなシルエットムービーではなく、それを残しつつも純粋なアニメも含んでいる上にムービー数も少々増えたため、進化は感じられるのだが、前作にあったボテ腹差分が存在しないのは痛いところである。
また、今回はアニメの最中にセリフが存在しないため、見飽きるのが案外早い。
ムービーも速度を変化できるわけでもなく、体位はあれど行為の差分があるわけでもなく、効果音も存在しないため、飽きがさらに加速し、底が見えるのは結構早い。
結局の所、前作の想像力に頼り過ぎという問題点は解消できておらず、その想像力を掻き立てるものは前作から数を増したものの質は少々低下していると感じなくもない。エロムービーが強化されたのならば、そこを重点的に押し出していくべきだったと感じる次第である。特の効果音がないというのは前作の設定ならばいざしれず、今作は聞こえてもおかしくないというのに実にもったいない。あれば臨場感は多少マシになっただろう。見飽きればただの風景にしか見えなくなってしまうのだ。
オ、オレは何回NTRるんだ!?次はど……どの間男が……どの性癖を持った間男がNTRんだ!?
俺の全コンプを遠ざけるなああああーーーッという覚悟を持てるNTR趣味を持つ人は購入してもいいかもしれない。