一周クリアで脱法処女になろう

セアロソンクさんの最大にして唯一の作品「処女を守る魔法」はDlsiteの予告に颯爽と現れ、そのクオリティーの高さから掲示板では期待に胸躍らせる書き込みに溢れていた事を思い出します。
しかしながら予告開始から発売までが途方も無く長く、所謂「エターナった」と悲観する声も数多でしたが、長い沈黙の後に発売された時の興奮は今でも思い出せます。

ざっくばらんなストーリーとしては、魔女の卵のジッタちゃんが色んな経験や出来事を元に魔女として成長していく過程を描いています。勿論エロエロです。

体験版をするとわかりますが、各所の作りこみがとんでもなく高いです。
外注さんによる可愛らしい立ち絵が会話共に動いてキャラを引き立てていますし、マップの作りこみも全年齢のRPGにも引けをとりません。
そしてなんといってもゲームとエロシステムの融和がこの作品の一番の魅力でしょう。

街に散りばめられたエロイベントや敗北陵辱なんかはどの同人RPGにもありますが、戦闘にエロ要素を入れるとなると途端にハードルが上がります。
よくあるものだと体力の割合に応じて脱衣。もっとハードルが上がるとセクハラ攻撃を受けたり完全脱衣でエロに移行したりしますが、こちらの作品はそれらのハードルを更に高く飛び越えていきます。

まず服に耐久が設定されており、HPへのダメージと服耐久のダメージが分かれており服耐久に応じて段々と服が破れていきます。
服は上着とスカート、ブラとパンティーの4種類に分かれており上着とスカートは耐久が無くなると場所に応じてブラとパンティーが露になり、剥ぎ取り攻撃を食らうとそれぞれ脱がされてしまいます。

もうここだけで棒高跳びの如きハードルですが、恐ろしい事にこのゲームには数種類の着せ替えがありその全てに破損差分があります。
エロ攻撃は全裸状態でのみ食らうので反映はされませんが、かなりの手間がかかった脱衣システムとなっています。
そして豪華な脱衣システムの先には全裸状態でのセクハラ＆エロ攻撃が！

特定の敵は主人公が全裸になるとセクハラないしエロ攻撃を狙ってきます。
全ての戦闘エロには簡易アニメーションがあり、ここまでやるの？！と驚愕するばかりです。これで数年前のゲームというのですから当時は股間が大騒ぎしていました。ハイ。
エロ攻撃の際はQTEが発生し、方向キーを左右に振って「暴れる」事でレイプされるのを防ぐことができます。
QTE時には簡単な断面図がゲージとして表示されており、このゲージの存在がエロとゲームを強く融和させていて、個人的に当時物凄く興奮していたのを覚えています。

このゲームはタイトル通りに「処女を守る魔法」を所持しており、QTEを一度回避できます。MPも軽めでかけ直せますしQTE自体も簡単なので望まない限りは処女を不意に失う事はない仕様になっています。

敵からのセクハラ＆エロ攻撃を受けると、性感値が上がります。性感値が100に達すると絶頂状態になりスタン＆防御力低下でピンチになりますが。性感値が高いとウィッチクラフトによる攻撃力が上がるという特性があり、エロがメリットにもデメリットにもなるという点でもRPGとの融和性に挑戦した意欲作となっております。


～終わりに～

この作品はセアロソンクさんの高い作りこみと可愛らしいくもエロすぎるイラストが織り成す極めて高い完成度の作品となっています。
今回の私のレビューでは長大にならないように戦闘エロに絞って紹介させていただきましたが、街でのエロイベントも豊富にあり、特にラスト付近にある「処女を散らすか否か」のイベントにとそれを回避する「脱法処女」アイテムの存在は常人には思いつかない境地にありますので、是非楽しんで欲しいと思います。

今回システムを星４にしたのは「起動する度の飛ばせないタイトルコール」「使用機会の多さの割りに手間のかかるワープ魔法」「スキップできるけど難易度を難しくできないエロQTE」の3点だけが残念に思えたからです。3点目は「がんばらないと処女を守ろうと努力している感が出ない！」という単なるわがままですけども

私はエロRPGに目覚めてから8年程経ち、数多のエロ同人RPGをやってまいりましたが、今でもTOP5に入るような作品です。最近エロRPGをやり始めた方には「教科書」として自信を持ってオススメできますので、機会があればやってみてほしいと思います。