まさに勧惡懲善、肉棒時代活劇SLG

悪代官になって領民を生かさず殺さず搾り取り、綺麗な婦女子を攫って肉壺に、左うちわの生活を楽しみ、かかる正義の味方は数の暴力で打ち倒す、まさにエロゲーらしい痛快な悪役生活を楽しむSLG。
とにかく無印版でも18人の攻略が可能という圧倒的なボリュームが光る。
ゲーム部分はスケジュールに多少気を使う必要は有るが、金と女と暴力に悪評のバランスをとりつつ進め、酒池肉林か、権力を握るか、はたまた正義に裁かれるか、悪の裏切りを食らうかの結末を迎えるのだが、非常に歯応えの有るバランスで、1周目は中々簡単には進めないと思う。
しかし引継ぎ要素の存在やキャラクターの魅力が素晴らしく、理不尽なバランスという訳でも無くかなり楽しめる。
ただしSLG部分は演出カットなどの短縮機能が乏しいため、周回を重ねると若干気になってくるかもしれない。
またキャラの魅力という部分だが18人の女性キャラだけでなく、悪役にして主役な代官や懐刀や商人等もかなりいいキャラで、作者なりの悪の美学を詰め込んだのだろうか、代官以外はそこまで出番は多くないのだが少ないなりにそれぞれタイプの違う「悪」の魅力を感じさせるものになっていて実に爽快。
女性キャラのデザインはサンプルでは若干分かりにくいが、髷（時代劇の女みたいな髪）キャラはそれ程居ないので十分エロく感じるデザインであり、それぞれの身の上事情と合わせて凌辱エロゲーとしては非常に素晴らしいキャラばかり。
竿役が悪代官らしいキモデブのオッサンであると言う点は評価の分かれ目かもしれないが、とにかくゲームデザインからストーリー、キャラクターもコンセプト通りに「悪代官」を主役にした、エロゲーとして素晴らしい出来映え。