クリーチャーと呼ばれる敵たちを狩猟するハンターとなった少女たち五人のRPG
何度でも受注できるクエストをクリアし、敵の素材を集めて新しい装備を作り、次の敵を倒していくという、いわゆる狩ゲーのような形式のRPGである
エロ同人RPGとしての変わった特徴として、ストーリーやイベントに合わせてエロCGと長文のテキストを表示する、いわゆるエロシーンと呼ばれるものが一切なく、戦闘中のカットイン、立ち絵エロとそれに対応する台詞のみがエロ要素となっている
戦闘高速化:×
どこでもセーブ:× 拠点のみ
回想全開放:×
取り返しのつかないエロシーン:×
クリア後要素:○
強くてニューゲーム:×
エンカウント:追尾なしシンボル
敗北時:拠点に戻る
・ゲーム面
移動速度は速く、クエスト受注後以外のロードも少ない、テンポの良いシステム
マップは一般的な見下ろし型ではなく、アクションのような横向きの2Dであり、高低差の概念がある
移動支援アイテム等もあり、サクサクと進めばボスを倒すまで5~10分程度でこなせる
素材は敵ごとに一種類のみで、確定で一つ、ランダムで複数ドロップする
素材と資金を武器屋に持ち込むことで、新しい武器、防具、アクセサリ、スキルを作ってくれる
装備にはコスト概念があり、レベルで上がる上限に合わせて装備を組み合わせなければならない
難易度選択が存在するが、難しくするほど報酬金とドロップ率が上がるので、効率よく稼げる
・エロ面
前述の通り、エロシーンが一切なく戦闘中の立ち絵エロのみ
服脱衣、挿入、種付け、出産の順で戦闘中に進行する
ふたなり化や噴乳状態にしてくる敵もおり、特殊な拘束攻撃を仕掛けてくる
ギャラリーの開放は、仲間キャラを一定レベルに上げる事及び各敵キャラのカットインを見る必要がある
・キャラ寸評
レリカ
お調子者のライフル使い
主人公扱いなのでクリア後までPTから外すことは出来ない
素早さと命中が高く、ライフルのスキルは気力消費が少なく溜めもないので安定した火力を常に出せる
弾丸には1クエストごとの限りがあるので、長期戦は苦手
また武器に属性がなく、属性弾のスキルを使うのも特徴で、これはアイネも同様
ミコト
真面目な弓使い、レリカの友人
素早さと命中が高いが火力が低めで、削りやトドメを得意とする
弓スキルは気力消費が大きく溜めがある代わり弾数制限のないライフルスキルという印象
特有の貫通のスキルは一部の極端に防御力が高い敵に有効
アイネ
無口な槍使い
素早さが遅いが、防御が高く高火力
スキルは気力消費が高く命中が下がるが、溜めがないのが特徴
卵など、回避の低い敵に有効
アリア
堅物な刀使い
素早さと攻撃が高く、癖のないアタッカー
スキルも威力と気力消費、溜め時間が比例する分りやすい作り
短いターンで高火力を出せる短期決戦型
サツキ
スケベな楽器使い
楽器による全体支援を特徴とする
各種バフから回復まで揃っているが、溜めが長く気力消費が激しい
楽器は武器としても、低命中ながら回避と防御を下げる衝撃の追加効果があるため便利
・感想
戦闘面は面白かったが、ストーリー、エロの面が非常に薄くもったいないと感じた
まず戦闘面では、敵を倒し、装備を整えてより強い敵を倒すという狩ゲーの基本を非常に良いテンポでやることができるという楽しみがある
テンポはいいが簡単なわけではなく、対策を怠ればこれまたあっさり拠点に戻されるため、装備を練るのも楽しい
装備に上限があるのでただ強い武具とアクセサリを重ねることが出来ず、スキルも3つしかセットできないため、色々と工夫のしがいがあった
現行武器より弱いが属性特化の武器でボスの弱点を突きつつアクセサリで火力を補ったり、1人に全体攻撃を任せて残る2人でボス特化の単体スキルや補助スキルを揃えるといった具合である
上記のキャラクターの特性を理解して使い分けることも大切で、色々戦術を試すために必要な装備もあり、と繰り返し狩りに行きたくなるサイクルがうまく作られていた
ただ同じ狩りを繰り返すだけではマンネリになる所だが、倒し慣れた相手は高難易度に設定することでより報酬が良くなるというシステムを組み込んでいるのも評価が高い
欠点としてはやや命中率が低く設定されていて、命中重視装備や命中強化バフを使っても当たらないことがあり、人によってはイラだつかもしれない
残念な点は、まずストーリーの薄さである
狩ゲーは基本的にストーリーが薄いものだが、本作はオープニングを除けばほぼキャラ同士の会話というものが無い
拠点キャラの会話内容が変わることも、新マップ開放時の上官の台詞のみである
各キャラの設定は良く、オープニングの掛け合いは面白かったので、本編もああいうノリで行くのかと思っていただけにコレは残念だった
敵クリーチャーの説明も非常に簡潔で、装備の解説文等も一切無く、読ませる文章という物が殆どない
エロについても同様で、上述した通り一般的なエロシーンが無い上に、立ち絵エロもかなり内容が薄い
キャラごとの個性も少なくただ喘ぎ声や抵抗の台詞が一行表示されるのみで、シーンをなくした代わりがこれでは非常に寂しい
CGも使い回しが多く、竿役が入れ替わっているだけの絵に同じような台詞というシーンが多いので、新しい敵が出てきても新鮮味が感じられない
特に残念だったのは、ふたなり化状態で敵に操られると味方を犯してしまうというシステムがあるのだが、使いまわしのCGを重ねて見せているだけで台詞も通常と大差ないものだったことである
ふたなり、噴乳、触手、出産と幅広く手を出しているゲームだが、どれかに特化してシーンの見せ方に工夫を払ったほうが良かったのではないかと思った