小出しのエピソードは良いが、全体としてはまとまりが薄い。
上手に締めているものの、ストーリーを見せる尺は十分にあったのだからもう少し内容を充実させて欲しかった。
ヒロインが精液やら粘液やらでぐっちょぐちょになった立ち絵がエロい。
雑魚敵との戦闘エロが本作のメインなので、使いたいときにすぐ使える点もGood。
画面いっぱいに表示されるイラストはインパクト大。
イラストのクオリティ自体も高水準。
高難易度が用意されており、やりこむ要素はある。
クリアまでのプレイ時間も10時間以上は必要で、かなり遊べる。
立ち絵パターンが豊富なため、組み合わせを変えれば何度でも使える。
ゲームのボリュームを考えても、価格は高くない。
いつでも変更可能な難易度など、遊びやすくする配慮は見られる。
しかし必須ではないとはいえ、アイテム収集で面倒な仕様が多い。
同じボスを何度も倒して回らないとゲームが進まず、
しかもストーリーがなかなか進展しない。
そのため中盤~終盤は目新しさに欠け、つまらない。
シリーズは前作しかプレイしていないが、間違いなくシリーズ最高にエロい。
防具の見た目変更に加え、これまでになかった状態異常が加わり豊富な立ち絵を楽しめます。
また戦闘システムとして周囲8マスに2体以上敵がいる状態でエンカウントする「囲まれた」があり、
敵から先制攻撃を受けるうえに1ターン逃走不能に陥ります。
これがピンチを自然に演出しており、戦闘エロ主体の本作におけるエロさ、面白さを格段に高めています。
全体的な難易度も高めではあるが、8段階で調整可能。
プレイスタイルに合わせて遊べる点は戦闘エロ、ゲームシステム両面での配慮といえ、このあたりも親切です。
しかしストーリー展開がマズく、ゲームとしての完成度は前作に劣ります。
ストーリー自体は悪くないのですが、テンポの悪さと新鮮味の無さは中盤にすさまじい中だるみを感じさせるでしょう。
理由のひとつがボスの数。
前作では15体いたボスが、本作では7体しかいません(ちなみに雑魚敵も30→27と微減)。
新しい敵が出てこないため、バトルもストーリーも早々に食傷してしまいます。
また、敵が出ないことでストーリーの幅を狭めているとも感じ取れました。
逆に言えば、ゲーム開始の比較的早い段階からボスを含むほぼ全ての敵と戦えます。
難易度を落とせば攻略も簡単なので、抜きゲーとして捉えればむしろ良い調整と言えるでしょう。
ストーリーも楽しみたいという人は前作「退魔巫女遊戯」から、とにかくエロが見たいんだよという人は本作だけプレイするのがオススメです。