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新規レビュー 2020.05.19
レビュー更新 2020.05.19
01.ストーリー
02.おかずに使えるか
03.イラスト/グラフィック
04.ボリューム
05.コストパフォーマンス
06.システム/UI
07.面白さ/楽しさ
戦略SLGを出す同人サークルとして、気にはなっていたサークルふらいんぐパンジャンドラム、初のプレイだが結構楽しめた。
四国ネタはインターネットミームと化している、うどん県的なネタくらいしか分からないのだが、なんでも香川には浦島伝説があるらしく、主人公は浦島太郎の弟で竜宮で遊び惚けていたら現代にいたという、冒頭から四国ネタを取材しているのを感じさせてくれるもの。
四国訛りの監修も地域ごとに存在し、いわゆる人外の設定上かなり年上のキャラも分かりやすく、現代的な訛りにしているそうである。
その辺の事情はよく分からないが、地域を制圧するたびに写真付きで地域の解説が入るのだが、中々しっかりしていて四国愛が凄い。
オリジナル作品なのだが正直ジャンル「四国」の二次創作ではないのかと見紛うレベルで、実に楽しい。
難易度は3つ存在し、とりあえずラーメン(イージー)がぬる過ぎたので、肉うどん(ノーマル)に切り替えて2周ほどクリアしたが、とにかく県庁所在地以外はどこも微妙な都市だらけでちょっと笑ってしまった。
地域振興で経済力を上げる事もできるのだが、これも地方では碌な効果が無く、大都市は経済力・工業力を強化し、地方は防御拠点か食料生産基地にしてしまう割り切りが大事。
経済的には主人公が香川を有するのでだいぶマシだが、イベントでそうは問屋が卸さないようにしていて、ヌルゲーにはさせないようにしている。
兵種の特性と御遍路ミサイルの使い方が鍵っぽいが、四国の経済を反映してか、重要な地域を抑えて日干しにするのが手っ取り早い。
発電所のある地域を抑えてしまえば大抵財政破綻するし、工業地域を抑えればそれだけで兵力差が大きくなる。
戦略SLGとしては兵種も分かりやすいし、戦術も立てやすくシステムも素直で結構とっつきやすかった。
エロはこの価格帯としてはボリュームはそこそこだが、イラストも美麗で、四国訛りの台詞もそんなに気にならなかったので十分。
どちらかというとSLG部分が本番なのかもしれないが、四国の紹介テキストも面白くは有るが、エロの分岐でもあればまたやり返したかもしれないが、そんなにやり返す気にはならなかった。
ただ、ともすれば時間がかかり過ぎたり、バランスが微妙になりがちな戦略SLGというジャンルで、間延びすることなくしっかりとした短編(ノーマル難易度だが)に仕上がっている辺りはサークルの実力を感じさせてくれた。
流石に全年齢作品をやるかと言われると微妙かもしれないが、他の作品にも気になるくらいには楽しんだし、是非他の作品もプレイしてみたい。
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