故郷を謎めいた術師が率いる盗賊の集団によって占拠された少女アルマが、1人逃がされて世界を旅するARPG
ストーリー上の目的はあるが強制ではなく、各地を旅して行ける場所を増やし、小イベントをこなすなど好きに進めることができる
・ゲーム面
システムはマップ上の敵シンボルと直接戦うもので、Zで武器、Aで魔法攻撃を仕掛ける
武器にはAP、魔法にはMPを消費し、時間経過で回復していくがMPの方が回復が遅い
ダッシュをすると徐々にAPを消費し、ゼロになってもダッシュが止まる事はないが、急な不意打ちに対応できないことがある
武器、魔法、防御、盗賊の4スキルに該当する行動をとることで徐々に増え、マックスの状態で睡眠をとるとレベルが上がる
防御は被ダメージ、盗賊は宝箱、扉の開錠や町の人への窃盗で上がる
着せ替えの種類および自由度が豊富で、好きな衣装を着せたり、あえてちぐはぐな格好をさせたりできる
立ち絵だけでなく、ドット絵にも着せ替えは反映される
また、髪色や衣装の色、有料だが肌の色まで自由に変更できる
着せ替え衣装には防御効果はなく、見た目に影響のないアクセサリが防具の役割を持っている
ヒット&アウェイをうまくやれば無傷で行ける戦闘だが、囲まれるととたんに不利になるため、地形を使ったり1体ずつひきつけたりと頭を使うことができるシステムだった
ダッシュをAPが切れた状態でも維持できるように変更したのはいい改善だったと思う
追加される魔法が強力なので、ウィンドを強化せず序盤はすぐフレアを入手して強化し、終盤手に入るストームと遠近で使い分けていくといい
不満点としては、入手できるゴールドの割に、武器魔法の強化や回復薬のビン、趣味要素だが家の購入や処女結界の強化に数千ゴールドと消費量がやや多いと感じた
売春1回やドロップの売却一品では数十ゴールドしか手に入らず、非常に時間がかかるため、戦士ギルドの一定数討伐や、イベントで手に入るまとまった金額を無駄遣いすると非常に厳しくなる
中盤からレア品を除いてドロップ品の売却額が上がらなくなってしまうので、もっと高いドロップ品を落とすようにすること、装備アイテムの売却額をスキルなどに応じて上げる事、陵辱イベント後に諦めるを選んでも精液を多量入手する等の改善をして欲しいと思った
・エロ面
戦闘中の立ち絵エロおよびイベントエロで、一部はCGで表現される
HPが0になると押し倒されて拘束状態になり、徐々にVITが減っていく
VITも0になると気絶して暗転し、やられた敵によってはさらわれて輪姦状態の別シーンに移行する
処女プレイも可能で、その場合処女結界を貼り、危険によって剥がされたら張りなおすことで楽に維持できる
輪姦シーンやストーリーイベント上のCGシーンは記録され、好きに見直すことができる
衣装は攻撃を受けると徐々にボロボロになっていくが、行為前に脱がされてしまうので肌着以外はシーンに反映しない
残念だった点は、前作と比べて触手と人間のシーンがメインになっており、大型巨根の敵やケモノ、虫っぽい敵が出現しなかった点
モンスター娘もスキュラのみとなり、バリエーションが減ってしまっているのは残念に思った
目玉である牢屋輪姦のシーンも触手一つ以外全て人型だったので、小柄なインプやスライムなど種類が欲しかった
その分人型の差分はとても多く、輪姦でも同じシーンの繰り返しにならず楽しく見ることができた
売春を除けば複数プレイがとても多く、輪姦や精液まみれの少女が好きな人にはとてもお勧めできる
・感想
自由度が高いながらも、やることが分からなくなったり同じ作業の繰り返しにならないように気を使われた、完成度の高いフリーシナリオARPGであると思った
最初の目的として提示された神の祝福を集めることを目標としつつ、町で噂を集めたりダンジョンを攻略して行ける場所を増やしていくことや、町の依頼にこたえてアイテムを集めたり盗賊を討伐したりといった小イベントを、気が向いたときにつまみ食いのようにこなすことができる
ダンジョン捜索も階層単位のモンスターハウスや宝物庫がたびたび出てきて、単調にならないよう工夫がされている
エロも非常に良質で、豊富な衣装による着せ替えや、防御ダウンの装備などシーンが見やすい工夫、一部シーンスキップなどが充実していることも評価できた
主人公アルマの容姿が気に入り、着せ替えを楽しみたい方、輪姦や陵辱シーンが好きで、射精シーンの数が多ければ多いほどいいと思っている方、自由なARPGをやりたい方に特にお勧めできる
難点としては、ダンジョンのクリア、未クリアが分からないこと、武器が固定のままで変更できないことが挙げられる
ダンジョンについては作者様のブログで改善予定とのことだが、それまでは別途メモをした方が分かりやすい
武器に関しては、前作アルハランの聖杯ではAPと攻撃力とリーチのバランスがそれぞれ異なる数種類の武器を使い分けられたので、今回はそれができなくなっているのが若干寂しい
また情報収集とダンジョンクリアで行ける場所を増やす、エロを見つつイベントをこなす、という流れは序盤はよかったものの、後半になってややイベントの分かりにくさを感じた
特にグッドエンドに必要なイベントでは特定の宿で寝る、食事を取る事が条件になっているものがあるが、ある程度進むと自宅で休んだり携帯食で済ませたりすることが増えるため、利用する習慣がない場合まったく気づけない
立ち去ったキャラを追いかける、情報を得るために人と会うといったイベントの際もどこへ行くか明確に示されないことが多く、しかもその時のヒントも一度しか表示されないため、イベントを途中放置してしまうとどこに行くか分からなくなってしまう
イベント時にはもっと次の行き先をはっきりと示すか、目的地の近くにキャラを出して誘導するなどし、分かりやすくする工夫をして欲しかった
またイベントを起こす条件を満たしていない状態でダンジョンにもぐると2度手間になるという問題もあったので、メニルの森などは条件を満たしてから出現するようにして欲しかった
それぞれのEDのイベントは短いながらも、かかわったキャラの考えが良く出ていて、味わい深い印象だった
主人公のアルマは基本的に台詞が少なく無感情なキャラだったが、それだけにストーリー終盤に感情や考えを表すシーンは印象に残り、いい演出だったと思う